新宿 歌舞伎町でキャッチ(客引き)にぼったくられた話【恐怖の実体験】

戒め

皆さんこんにちは。歌舞伎町のぼったくられ屋 萌恵豚です。

 

皆さんぼったくりの被害にあったことありますか?

僕は新宿 歌舞伎町で5万円ほどやられました。いえ…脅し取られました。

 

そんなわけで、まだ増えるであろうキャッチぼったくり被害を抑えるべく綴りたいと思います。

体験談です。

 

経緯

それは僕がまだ会社員の頃だった…

仲の良い同期3人のA B Cと私で、飲み会後のカラオケが終わり帰る間際のことだ。

BとCが「こういう店入ったことないんだよねぇ~」と、いかにも怪しそうなマッサージ屋の看板を見ていた。

 

時刻は22時。

 

「明日も仕事だし帰ろうぜ」

 

僕とAは、BとCの興奮をおさめて帰らせようとしたのだが、お酒が入っているためか、帰ろうとする私たちを離さなかった。

 

「お前ら2人で行けばいいじゃん!」と言ったら…

「初めてだから怖いんだもん!」と僕を一喝してきた。

 

…は?

 

BとCはそういった経験のない純情乙女系子羊男子。酒が入り新宿 歌舞伎町という立地のせいか、2人は冷めやらぬ興奮を抑えることができなかったのだ。

 

駄々をこねて約30分が経とうとしていた。

 

僕(A…どうする?こいつら離してくれる気配無いけど…)

A (仕方ないからもう行くしかねぇよ…)

 

僕達2人はBとCの意見に折れるしかなかった。

 

そんなの無視して帰ればいい!と、言う人もいるだろうが、なにせCは体格が良く握力が強い…それに酒の力も入り自我がない。

もう本能のままに生きる動物のそれだ。

 

 

不本意だが、4人でお店を探すことになった。

 

怪しい人に会う

僕達はさっきまでカラオケ屋にいた。

そのカラオケ屋にはキャッチの人に捉まって入ったのだ。

 

そこでは問題もなく、2時間アルコール飲み放題4人で5000円ほどだった。

今思えばアルコール度数が少し高かかったような…

 

話を戻そう。

 

4人でしばらく歌舞伎町を彷徨っていた。

凄く酔っていて顔がぼやけていたが、先程のカラオケ屋のキャッチだと思われる男に話しかけられた。

 

キャッチ「あれ?お兄さん達どうしたんすか?」

C「その~〇〇なお店に行きたいんですけどぉ~…」

キャッチ「あ~(苦笑)じゃぁ詳しい人いますからちょっと待っててくださいね~」

 

カラオケの代金がお得だったから完全に心を許していた。これも作戦の内なのか…

5分くらいすると、チャラチャラした痩せ型の20代前半と思われる男がやってきた。

 

怪しい男1「お兄さんたちぃ~そういうお店お探しっすか~(笑)」

 

どんなお店がいいか?好みのタイプは?時間は?など話しながら、男と私達4人は歌舞伎町の奥へと進んで行った。

 

 

↑この付近で10分くらい話していたのをよく覚えている。

 

いつのまにか怪しい男がもう1人自然に会話に入ってきた。似た見た目の男だった。

その男は自分の持っているタブレットを見せて在籍している女の子を見せてきた。

 

確かに可愛い。

 

しかし、僕とAは分かっていた…これがパネルマジックだ。

パネルマジックとは?

Photoshopなどで修正したり、体系が目立たない服装などで隠したり、プロフィール画像と実物がまったく違うこと。

 

怪しい男2「お兄さん達だけ特別!1人3000円でいいよ!」

怪しい男1「俺に渡してくれれば案内できるよ!追加料金一切なし!」

僕「なんでお兄さんたちに3000円?お店で払うんじゃないの?」

怪しい男1「あ~俺達がお会計してるのよ!ほら、お店入って出るまでに現金のやり取りって萎えるでしょ?」

 

口が達者である。レンタル彼女なんかはデートの余韻を楽しむため前金とは聞いたことがあった。

しかし、今思えば怪しさ満点だ。お酒に酔っていて判断が鈍った。それに…

 

 

B「えぇ~…3000円かぁぁw行きたいしイキたいwww」

 

 

こいつは何を言ってるんだ。

 

 

そんなこんなで、4人で計12000円を支払い怪しい男について行った。

この時、酔いがピークで場所までは覚えていない。先程のGoogleマップ付近だったのは間違いはない。

 

あの辺は今でも夜になると、ガラの悪い男とデカい黒人が沢山いる。

夜に遊びに行く人は本当に気を付けてほしい。

 

お店へ…

正確にはお店ではない。鉄扉があって周りにはお店らしき看板も装飾もない。

 

値段が値段なので私は覚悟していた。

これから化け物のようなモンスターを相手にするのではないかと…最悪おっさんでも覚悟はできている。

 

 

怪しい男1「じゃ!ここ入ってもらえれば大丈夫なんで!もう電話で話はしてあるからお楽しみください!」

 

言われた通り、重い鉄扉を開いて中に入る。

1分ほど待つとガタイがいいオッサンが出てきた。身長は180後半であろう…めっちゃ怖い。

 

怖いオッサン「じゃ、部屋料金1人1000円ね」

A「いやいや、追加料金無いってキャッチの人が言ってたじゃないですか!」

怖いオッサン「その人うちと関係ないし知らないよ。関係あるって証拠あるの?」

A「あーじゃぁ帰りますわ」

怖いオッサン「もう女の子は準備してんだよ。今更キャンセルなんてできるわけねーだろ」

 

静かに言い放った。めちゃくちゃ怖かった。

仕方なく1人1000円支払い、各個室に行くことにした。

 

部屋にて

部屋は狭く間取りはこんな感じだった。下手で申し訳ない。

間取りなんか気にしてるほど余裕はなかったのである。

4人のグループラインでメッセージを取り合っていた。

 

確実に怪しいけどお金払ったし、しょうがない…みたいなLINEをしたのを覚えている。

この時はもう恐怖で酔いなんて覚めてしまった。

 

3分ほどで怪しい太った女性が入ってきた。

怪しい女「ちょっと準備があるからもう少し待っててね!かばんは棚に入れて洋服は上のカゴに置いといてねぇ~」

細かな指示だった。

 

それより驚いたのがその女である。見た目が完全にワーム・キングだ。

 

 

肩幅は一般男性より確実にデカい。

服を脱ぐ気にもならずベットで頭を抱えていた。5分ほどでワームキングがまた来た。

 

ワームキング「携帯触らないでくれます?!盗撮されると困るんで!棚の中にしまって!」

僕「あ…はい…」

ワームキング「ヤるなら10万、ヤらないなら5万」

僕「???????????????????」

 

戸惑った…こいつはマジで何を言っているんだろう。

しばらく固まっていると後ろから人影が出てきた。黒人だ。身長は190ほどでマッチョだった。

海外のマフィアかと思った。本当に怖くて何も考えられない。

 

僕「今、現金2000円しかないし払えないよ」

ワームキング「財布見せてよ」

 

運転免許証もあるし安易に渡したくなかったのだが後ろの黒人の圧力が半端ない。

中身を見るとすぐ返してくれた。奪われなくて本当によかった。

 

僕「俺の父親、弁護士だから呼んでもいい?」

渾身の嘘である。

ワームキング「勝手に呼べば?」

棚から携帯を出した瞬間に「携帯を渡せ!」と言われたので仕方なく渡すことに。

仮に本当だとしたら呼べないじゃん!

 

ワームキング「暗証番号は?」

僕「いや~忘れちゃったなぁ~」

女はイラつきながらも携帯をポケットにしまいこう言った。

ワームキング「じゃぁ近くのコンビニまでお金下しに行こうか」

僕「携帯返してよ」

ワームキング「5万払うまで返せないから!払うって保証ないじゃん!嘘つかれても困るんだよね!」

 

5分ほど言い合いをしたがまったく進展せず。

どうやら後ろの黒人は居るだけで基本何もしてこないことが分かった。

 

僕「分かった…払うから外に行こう…」

癪に障るが進展が無い以上どうしようもないし、早く帰りたかったので5万払うことにした。

 

そしてぼったくられる…

部屋から出て、なぜか入口と反対方向にワームキングが進んでいく。

 

黒人はついてこないようだが、監視されているかもしれないので迂闊な行動はできないと思った。

非常階段を下って行き、ビルの中を迷路のように歩き7~8分ほどでコンビニに着いた。

 

 

記憶が曖昧だが、たしかここのサークルKサンクス(現:ファミリーマート)だった気がする。

 

ワームキングがどうしても信用できなかったので、金を下ろす前に結構大き目の声で周りに聞こえるようにこう言った。

 

僕「金は渡すから、まずは携帯を返せ!!!」

ワームキング「なに怒ってんの?」

僕「こんなことやってて信用できるわけねぇだろ!携帯返せ!」

ワームキング「なに怒ってn…」

僕「返せ!!!!!!!!!!!!」

 

もう相手の言い分なんて聞かずに怒鳴りまくった事を覚えている。自分でもビックリした。

ワームキングは圧倒されたのか素直に携帯を渡してくれた。

逃げればよかったのだが、仲間が周りにいる可能性を考えてATMで金を下ろして渡した。

 

ワームキングは金額を確認した後、何も言わず去っていった。

 

同期の行方は…

すぐさま同期に連絡をとった。

Bと連絡がとれないが…自分じゃないのでどうでもいい。

 

新宿で一番目立つであろうTOHOシネマズの真下で待ち合せをした。

AとCが先にいたので話を聞いてみる。

 

Aは服を脱いでシャワーを浴びようとしたところ、水が出ないことに違和感を感じたらしく、服を着てすぐさま部屋を飛び出した。

正面入口から勢いよく逃げ出した時、カウンターにいた男が「おい!ゴラアアァ!!!」と怒鳴ってきたらしい。

 

Cは財布にあった3万円で釈放された。

 

10分ほど遅れて、肩を落としたBがやってきた。

B「な…7万とられた…」

僕と同じコンビニで、7万円下ろして渡したようだ。

 

あくまで予想なのだが、Aが逃げ出したためBが多く取られたのではないかと思われる。Aが逃げなければ俺も3万で済んだのでは…?

 

監禁されることもなく、全員生きていたのが不幸中の幸いか…

 

まとめ

ここまで読んでいただきありがとうございます。少し長くなってしましました。

まさか東京出身のシティーボーイ(笑)である我々が歌舞伎町のキャッチでぼったくられるとは…

 

僕が言えることは、そういったお店に行くときはネットで調べて情報が出てくるお店に行きましょう!ってことです。

分かりますよ!お店で迷ってる時、キャッチの人にオススメされたら考えずに済むので楽なんですよね~。

 

しかし、客引きは条例違反になりますので、極力関わらないようにした方がいいかもしれません。

軽くあしらうか無視するかしましょう。

 

今回は5万で済みましたが、30万ぼったられた!なんてこともあるみたいですね。

 

警察に相談しても民事不介入という…分かってはいるでしょうが下手に動けないんでしょう。

逆に訴えられたり…警察である前に1人の人間ですので仕方ないと思います。

 

「美味しい話にはウラがある」ってこういう事なんでしょうかね…

そういったキャッチに捉まったり、如何わしいお店に行かなければ、新宿は楽しく便利な街だと思いますので気を付けて遊びましょう!

 

(おわり)

 

この記事をかいた人

萌恵 豚 

ぽ、ぽまいら~~!!!!こ、殺~~~っ!!!!!!!